病気平癒や健康キュウリに願い 数千本集め法要 西条
キュウリに病魔を封じ込める夏の伝統行事「きうり封じ」が土用の丑(うし)の日の24日、世田薬師の愛称で親しまれている西条市楠の栴檀寺(せんだんじ)であり、大勢の参拝者が病気平癒や心身健康などを祈った。
寺によると、きうり封じは江戸時代から300年余り続いているとされる。毎年夏の土用の丑の日に、病名や願いを書き込んだ札をキュウリに貼り付けて祈願すると、身代わりになって病気を引き受けてくれると伝わる。
法要では、参拝者らが数千本のキュウリを前に、太鼓や錫杖(しゃくじょう)の音に合わせて経を唱えた。田中誠時住職(66)と行者がキュウリを1本ずつ手に取って「えいっ」と念を込めた後、境内の塚に投げ込んだ。